活性化自己リンパ球・NK細胞療法

治療の流れ

治療の流れ

患者様から血液を30ml採血し、細胞培養センター(CPC)に移され培養作業が行われます。培養開始から2週間後、リンパ球とNK細胞の数は、患者様個人によって異なりますが約10〜45億個まで増えており、十分にがんと戦うことのできるレベルに達しています。免疫細胞を生理食塩水に浮遊させ、点滴注射により患者様自身の体内に戻し治療を行います。患者様はリクライニングチェアで、リラックスして治療を受けて頂きます。

免疫細胞の培養と増殖・活性化

免疫細胞の培養と活性化

患者様から採血した血液を、細胞培養センター(CPC)に移し培養作業を行います。 血液を遠心分離機にかけて、リンパ球とNK細胞のみを分離し収集します。この時点で患者様から取れるリンパ球とNK細胞の数は約500万個〜2000万個です。 特殊な培養技術でリンパ球とNK細胞を活性化し、約2週間完全無菌状態でリンパ球とNK細胞を数十億個まで増やします。このとき樹状細胞も活性化されます。

培養には各種のサイトカインをごく微量使用しますが、サイトカインは本来私達の体の中にも存在し、強い免疫活性作用を持っています。万一、治療時にこのような物質が患者様の体内に混入すると一時的に微熱を発することがあります。そこで培養を終えた免疫細胞は十分な洗浄工程を行います。培養された免疫細胞は真菌細菌検査を行い、細胞解析機器(FACS)にかけられます。当病院の細胞培養の特長は、多くの患者様において、活性化されたリンパ球とともにNK細胞の数が全細胞の約2割程度、増殖することです。