近年、生活習慣病との関連において、睡眠時無呼吸症候群が注目されています。本症の有病率は人口の2~3%といわれていますが、本症の診断には終夜睡眠ポリグラフ検査が不可欠であるため、未だ本症に対する医療は普及していないのが現状です。
当院では、実地医家の先生方のお役に立つことができ、地域の患者様への貢献を目的に、睡眠時無呼吸外来を開設しております。睡眠時無呼吸症候群をはじめ呼吸器の症例がございましたら、お気軽にご相談ください。
Sleep Apnea Syndrome(スリープ・アプニア・シンドローム)をご存知ですか?次のような症状はありませんか?
睡眠中に何回も呼吸が止まり、ぐっすり眠ることが出来ない病気です。
大きなイビキや起床時の頭痛、 睡眠中の呼吸停止、日中に強い眠気がさすなどの症状があります。有病率は人口の2~3%といわれ、放っておくと高血圧や心臓循環障害などに陥るといわれています。
また、日中に眠気のために仕事に支障をきたしたり、居眠りによる交通事故の発生率を高めたりするなど、社会生活に重大な悪影響を引き起こします。しかし、治療方法も確立されておりますので、適切に検査・治療を行えば決して怖い病気ではありません。
終夜睡眠ポリグラフィ(PSG)という検査をします。この検査では睡眠中の脳波や呼吸状態、血液中の酸素濃度、心電図などを同時に測定し、睡眠の深さや質を調べ、いい眠りが得られているかをみます。検査には自宅でできる簡便な検査法と1〜2泊入院が必要な精密検査があります。頭や顔・胸・腹・足などに電極やセンサーをつけますが痛みなどはありません。日頃ご家庭でお休みになるようにリラックスして検査をお受けください。この検査の結果によって、治療の必要性を決定します。
受付時間:月~金曜日9:00〜16:30
※電話にてご予約ください。
受付時間:毎日
受付時間:月〜金曜日
※SAS外来診察後の予約となります。
医師の診察結果により、携帯型睡眠ポリグラフ検査を行います。
1~2日間検査入院していただき、睡眠の状態(睡眠の深さや持続時間)と睡眠中の身体機能(呼吸、循環、身体の動き)を同時に測定します。その結果に基づき、次回診察日に診断と治療方針をご説明いたします。
終夜睡眠ポリグラフィ(ソムノスターα)、携帯型ポリグラフ(スリープテスタ)をはじめ、デジタル脳波形、心電計、ホルター心電計、肺機能計、超音波診断装置を取り揃え、専門の医療スタッフによる、諸検査をおこないます。
睡眠時無呼吸症候群の原因は多様なため、治療は多様ですが、重症度などに応じて最適の治療法をお勧めいたします。主な治療法に次のものがあります。
鼻マスクを通して空気で持続的に陽圧をかけ上気道の閉塞部位を押し広げることにより“いびき”や睡眠時無呼吸を消失させる方法です。有効性・安全性が高く最も普及している治療法です。
この治療は自宅で毎晩CPAP装置を使用することになります。適切な圧設定は当院で指導いたします。
睡眠時無呼吸症候群の詳しい情報は、睡眠時無呼吸症候群ガイドをご覧下さい。