放射線科とは、放射線を用いて行われる診断と治療を専門とする診療科です。表参道吉田病院放射線科では、主に単純X線検査やCT検査、胃透視検査、マンモグラフィ検査などを行い、「画像診断」の分野を担っています。X線が発見されてから医療放射線を取り巻く環境は急激な変化を遂げてきました。最近では画像のデジタル化が進んでいます。当院でもモニター診断へと移行し、診断や治療に必要な画像情報を、より早く診察室や病棟に提供できるようになりました。私たち診療放射線技師は、診療放射線を扱うスペシャリストとして、適正な放射線量で安全にかつ診療のために情報量の多い画像を提供するよう心がけています。
X線(一般にレントゲンとも言います)を用いて、胸部、腹部、腰椎などの骨の撮影を行います。X線には物質を透過する性質があり、体内を通り抜けたX線の強弱により、体の内部の情報を画像化します。
マンモグラフィ検査は、乳房を挟み圧迫しながら撮影を行う検査です。乳房を圧迫しながら薄く均一に広げることによって、乳房内をより鮮明に見ることができます。触ってもわからないような早期の小さながんや、非常に小さな石灰化を見つけることができます。
※石灰化があるからといって必ずしも悪性とは限りません。
当院は日本乳がん検診精度管理中央機構のマンモグラフィ検診画施設画像認定を取得し、同機構の認定技師が撮影しています。
女性のために磨き上げられたマンモグラフィ
当院では、令和元年9月24日より、最新鋭のデジタルマンモグラフィ(乳房X線診断)装置GEヘルスケア製Senographe Crystal Nova(セノグラフ クリスタル ノヴァ)にて検査を行っています。この装置は、患者さんができる限り快適な検査を受けられる様に工夫されています。また、フラットパネル型デジタルディレクタ採用により、少ないX線量で質の高い画像を撮影することができ、高い病変描出能力をもっています。
Senographe Crystal Novaの特長
・患者様の不安や負担を和らげる、やわらかなデザイン
・少ないX線量で質の高い画像の提供
・小病変の描出に威力を発揮
乳がん検診の重要性
乳がんは早期発見、早期治療を行うことで、他のがんに比べて治りやすいがんです。自己検診を心がける習慣も必要ですが、自己検診では発見できない微細な早期のがんを、マンモグラフィ検査で見つけることが早期治療につながります。
マンモグラフィ検査についてご不明な点や、不安な事がございましたら、お気軽に当院の医師または放射線技師にお尋ね下さい。
CTとはComputed Tomographyの略で、コンピューター断層撮影という意味です。X線を用い、体の組織のX線吸収差をコンピューターで計算して、輪切りの画像をつくります。当院では64列MDCTを導入し、短時間で広い範囲を撮影する事が可能になりました。また、薄い断面像をたくさん得る事が出来るので、その画像を利用して3D画像(3次元画像)を作る事も出来ます。血管の走行や、狭窄、動脈瘤なども立体画像として表示でき、より診断・治療の役に立つようになりました。
その他に、主に人間ドックや検診での胃透視検査も行っております。放射線検査や医療被曝など不安に思う事がありましたら、ぜひお尋ねください。